本研究の目的は、スノースポーツにおけるターンモデルの開発を行うことである。そこで、スノースポーツをスキー板の本数から以下の4つに分類した。 1.1本スキー(スノーボード、チェアスキーなど) 2.2本スキー(アルペンスキー、テレマークスキー、スノースクートなど) 3.3本スキー(スノー三輪車など) 4.4本スキー(自動車のような4輪に近いスノースポーツなど) 本年度は、上記、4.4本スキーについて研究を行い、「4本スキーモデルと4輪車モデルの類似性」(日本スキー学会誌 第19巻第1号 pp.79-84.)を論文を掲載した。内容は以下の通りである。「44本スキーモデルの開発を行った。前方2本のスキーと後方2本のスキーを逆位相にしてターンさせると、横ずれの少ない連続ターンが可能になった。ターンの様子は、自動車の4輪操舵の旋回に類似していた。4本スキーモデルにおいて、前方2本スキーに舵角を与えても、後方2本のスキーに舵角を与えても、連続の横ずれターンが可能であった。」 また、上記、2.2本スキーについては、「テレマークスキーロボットの開発-股関節の屈曲と伸展および股関節の内旋によるプルークターンモデル-」(スキー研究 第6巻第1号 pp.9-14.)を行った。内容は、「両股関節を内旋したプルーク姿勢から、股関節の屈曲・伸展を行うことにより、連続プルークテレマークターンを再現することができた。」であった。 更に、3.3本スキーについては、第19回日本スキー学会において、「3本スキーモデルと3輪車モデルの類似性」について口頭発表を行った。
|