研究概要 |
本研究の目的は、冬季野外活動(スノースポーツ)におけるターンモデルの開発を行うことであった。そこで、スノースポーツをスキー板の本数から以下の4つに分類した。 1.1本スキー(スノーボード、チェアスキーなど) 2.2本スキー(アルペンスキー、テレマークスキー、スノースクートなど) 3.3本スキー(スノー三輪車など) 4.4本スキー(自動車のような4輪に近いスノースポーツなど) 本年度は、上記、3.3本スキーについてターンモデルを開発し、「3本スキーモデル,3輪車モデルと4輪車プルークトップリフトの類似性」(日本スキー学会誌 第20巻第1号 pp.125-132.)を論文として成果発表した。内容は以下の通りである。「3本スキーモデル,3輪車モデルと4輪車のプルークトップリフトモデルを開発し,斜面上を滑らせた(転がせた).3本スキーモデルにおいて,前方の両スキーと後方の1本スキーに舵角(迎え角)を与えるとターンした.同様に3輪車モデルの前方2輪に対し後輪1輪に舵角を与えると旋回した.さらに4輪車のプルークトップリフトモデルは,トップリフトした側に旋回した.そして3本スキーモデル、3輪車モデルと4輪車トップリフトモデルのターン方向や旋回方向は,船の舵を切った回頭する方向と一致していた.」本研究の3本スキーやスノーボード(1本スキー),アルペンスキー(2本スキー)や4本スキーはスキー板の本数は異なっていても,ターンの方向は,船が進んでいるときに転舵した方向にターン(旋回・回頭)することと同一である.これらのターンの考え方は,スノースポーツのターンモデルに共通する要素であることを明らかにした
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