研究課題/領域番号 |
20500519
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
中 比呂志 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (00217639)
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研究分担者 |
榎本 靖士 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (90379058)
籔根 敏和 京都教育大学, 教育学部, 教授 (10166572)
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キーワード | 保健体育 / カリキュラム / 小中9年一貫 / セルフ・マネジメント |
研究概要 |
京都教育大学附属京都小学校の児童及び附属京都中学校の生徒を対象に、継続して文部科学省新体力テスト、基本的生活習慣調査、運動意欲及び有能感に関する調査を実施した。 さらに、これまでの体力測定結果及び調査結果を活用した体育授業のあり方を検討した。体力に関しては、学年進行とともに全国平均値との格差が拡大する傾向にあったことから、中学校体育授業において持久走を増やす等、体力向上に向けた学習内容の検討を行った。さらに、体育授業で取り上げられる基礎的な運動技能の習得状況に関する調査結果より、マット運動や跳び箱運動の比較的難度の高い運動技能(伸膝前転、伸膝後転、側転、倒立前転、かかえこみ跳び、台上前転等)では、学年の進行とともに習得率の増加が見られるものの、最終的に高い習得率に至らないことや授業中にこれらの技を経験したことがない児童生徒が見られた。小学校低学年及び中学年は、基礎・基本の習得及びその定着時期であり、これらの技の習得には系統的な体育学習が必要であると考えられたことから、小学3年生の跳び箱運動の授業において、「逆さ感覚」「跳ねる感覚」等の基礎感覚や体を腕で支える腕支持動作等の習得をねらいとした単元を設定し、「跳び箱遊び」から器械運動の「跳び箱運動」へのスムーズな移行を目指した授業を行った。 また、附属小学校及び中学校教員に対して、児童・生徒の体育授業に対する意識や運動技能の習得状況に関する調査結果からみた児童・生徒の現状や体育カリキュラムの課題について報告し、学習内容や指導計画について協議した。
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