本研究は、宮崎市の子どもたち(以下、M-KID'S)の体力低下・運動嫌いを防止するために、舞踊学研究室(大学)と、宮崎市教育委員会(地域)が連携して開発した「M-KID'Sエクササイズ」の伝達と活用を推進する普及プログラム「M-KIDSエクササイズ事業」(平成18~21年度)の実践分析である。これまで体力と距離を置いてきたダンス領域が、他の領域に率先して直接的に体力を高める教材を開発 平成22年度は、当初の計画にありながら未着手となっていたエクササイズの心理的効果を探る実践研究を行った。その結果、エクササイズを継続すると児童の運動有能感が向上することが示唆された。また、研究最終年ということで、先行研究期間を含めた5年間の取り組みの成果を冊子『宮崎大学舞踊学研究室のチャレンジ~地域連携プログラムI~』にまとめ、宮崎市内の小学校及び関係団体に配布した。さらに冊子の内容をWebページにアップすることで本研究及びその成果を公開した。 上記以外の実践研究として以下のプロジェクトに取り組んだ。 ○体育授業での恒常的な活用を図る実践とその成果の検証 ○体育的な学校行事等の特別活動での新たな活用を図る実践とその成果の検証 ○地域のイベント等、地域での活用を図る実践とその成果の検証 ○今後の展開の可能性を探る実践 ※口蹄疫の発生に伴うイベント自粛を受け、当初に予定していた大学生と子どもたちによる「第4回M-KID'Sエクササイズコンクール」の実施を中止した。
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