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2009 年度 実績報告書

武道の戦後改革に関する体育史的考察

研究課題

研究課題/領域番号 20500532
研究機関一橋大学

研究代表者

坂上 康博  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (10196058)

キーワード戦後改革 / 武道 / 武道教師 / 学校武道 / 大日本武徳会 / 公職追放
研究概要

平成21年度は、戦後改革期に退職を余儀なくされた中等学校の武道教員の動向の把握に重点を置いて取り組んだ。
具体的な作業としては、第1に、教員免許を持っていた武道教員に対する文部省の対応を把握するために、国会図書館所蔵のGHQ史料を検索し、関係書類を複写した。そのいくつかはすでに山本礼子『米国対日占領政策と武道教育』(日本図書センター、2003年)でも使用されているが、新史料もいくつか含まれており、今後詳細な分析を行う予定である。
第2に、東京高等師範学校、武道専門学校等の関係資料、原園光憲『剣道の復活』(書房高原、1972年)や府県柔道史などの文献、朝雲久兒臣『玄風の剣さやかに』(1989年)などの個人の評伝、回想録、武道関係の雑誌に掲載された回想記事などを収集した。これらは、厳密な史料批判が必要なものも多いが、武道教師個人の戦中・戦後体験を具体的に把握できる貴重なものである。
以上が平成21年度に重点的に取り組んだ研究成果の概要であるが、それらの作業と併行して、平成20年度に収集した史料をもとに戦時期の武道界の実態を追究し、その成果を「武道界の戦時体制化-武道綜合団体『大日本武徳会』の成立」(坂上康博・高岡裕之編『幻の東京オリンピックとその時代-戦時期のスポーツ・都市・身体』青弓社、2009年)として発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      坂上康博・高岡裕(編)
    • 雑誌名

      幻の東京オリンピックとその時代-戦時期のスポーツ・都市・身体分担執筆:第7章「武道界の戦時体制化-武道綜合団体『大日本武徳会』の成立」(青弓社)

      ページ: 448(243-278)

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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