研究課題/領域番号 |
20500534
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
澤江 幸則 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (20364846)
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研究分担者 |
齊藤 まゆみ 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (00223339)
柄田 毅 文京学院大学, 人間学部, 准教授 (10383308)
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キーワード | アダプテッド・スポーツ教育 / 関心 / 体育専攻学生 |
研究概要 |
本研究の目的を明らかにするために本年度、以下の研究を行った。すなわち1)体育専攻学生の「アダプテッド・スポーツ教育への関心」の特性を明らかにすることを目的に、非体育専攻学生との比較をもとに分析した(澤江幸則・齊藤まゆみ・柄田毅ほか,2011:印刷中)。その結果、体育専攻学生は、非体育専攻学生に比べて、スポーツ活動全般の関心が高いもののアダプテッド・スポーツ活動への関心や意義には差がなかった。つまりアダプテッド・スポーツ活動への影響における自ら行うスポーツ活動への関心は体育専攻学生の特性ではないかと考えられた。また本研究の結果から、「障害」側面からの「アダプテッド・スポーツ活動」への関心を高めるためのルートが存在するのではないかと考えられた。 そして実践的体験や教育内容が「アダプテッド・スポーツ教育への関心」に及ぼす変化について明らかにするための取り組みを行った。ひとつは、アダプテッド・スポーツ活動に参加したボランティア学生にインタビューを行った。また学生に対して、障害者スポーツ(アダプテッド・スポーツ)に関する多領域専門性についての研修プログラムを実施し、障害者に対する意識変化について調査した(柄田毅・澤江幸則ほか)。その結果、専門性に関する基底的関心段階から、より専門的な関心段階への高揚がみられた。加えて、アダプテッド・スポーツ科学に関する授業を通した体育専攻学生の「アダプテッド・スポーツ教育への関心」について継続的に調査した。その結果、授業形態(回数や受講者条件、内容や講義方法など)により、受講学生全体の「アダプテッド・スポーツ教育への関心」が高まる可能性が推察された。 今後、これらの結果をもとに、高等教育段階における学生に対する効果的な「アダプテッド・スポーツ教育への関心」を高めるための教育方法について、さらなる検証を重ねていくことが求められる。
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