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2008 年度 実績報告書

脳マルチモダリティ測定を用いてアスリートのための感情コントロール法を開発する

研究課題

研究課題/領域番号 20500536
研究機関東京工業大学

研究代表者

小谷 泰則  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (40240759)

研究分担者 石井 源信  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (20108202)
キーワードイメージトレーニング / メンタルトレーニング / fMRI
研究概要

【目的】:本研究では、最初の1年間(H20年度)で「基礎研究:感情コントロールの脳内メカニズムの同定」を行い、また、2年目に「応用研究:PTSDセラピー技法を応用したアスリートのための感情コントロール技法の開発」を、さらに得られた知見をもとに「発展研究:新しい感情コントロール・トレーニング・プログラムの開発及びマルチモダリティ脳測定法を用いたトレーニング効果の確認」を3年目に行う計画になっている。
初年度の平成20年度は本研究では、テニスのサーブレシーブ場面を対象として、3次元のバーチャル空間を用いて覚醒水準(緊張レベル)を操作し、緊張レベルの高まったときの脳活動についてfMRI等を用いて測定することとした。
【方法・結果】
CGの作成:20年度ではまず、テニスのサーブレシーブ場面のCGを作成することが目的のひとつであった。CG作成には動作を高速度カメラで撮影し、モーションキャプチャシステムを利用して身体座標値を得た。さらに得られたデータを元に各動作の背景となる物理量(位置,速度,力,時間等)を算出し、スティック・モデルを完成させた。得られたCGモデルをより実際場面に近づけるために、スティック・モデルからシャドーモデル、スキニングモデルを作成し、背景などのCGと合わせてバーチャル空間を完成させた。
fMRIを用いた脳活動の測定では、スティック・モデル、シャドーモデル、スキニングモデルに有意な差は見られなかった。そのため、覚醒水準(緊張レベルの差)をより明確にするために、スティック・モデルを点光源モデルにし、シャドーモデルの代わりにスキニングモデルを、スキニングモデルの代わりにCGではなくVTRを呈示するように変更を加えた。さらに、fMRI装置との同期を取るために刺激装置にトリガーの入出力機能を加え、脳解析の時間分解能を向上させた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The role of the right anterior insular cortex in the right hemisphere preponderance of stimulus-preceding negativity (SPN) : an fMRI study2009

    • 著者名/発表者名
      Yasunori Kotani, et al.
    • 雑誌名

      Neuroscience Letters 450

      ページ: 79-84

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of chronic cold exposure on noradrenergic modulation in the preoptic area of thermoregulation in freely moving rats2008

    • 著者名/発表者名
      Takehito Saito, et al.
    • 雑誌名

      Life Sciences 83

      ページ: 79-84

    • 査読あり
  • [学会発表] The effect of task difficulty on the stimulus-preceding negativity (SPN) : fMRI and ERP studies2008

    • 著者名/発表者名
      Yasunori Kotani, et al.
    • 学会等名
      Society for Psychophysiological Research
    • 発表場所
      アメリカ・オースチン
    • 年月日
      2008-10-20
  • [学会発表] Activation of the insular cortex during anticipation of feedback stimuli about difficult timing performance2008

    • 著者名/発表者名
      Yasunori Kotani, et al.
    • 学会等名
      Human Brain Mapping
    • 発表場所
      オーストラリア・メルボルン
    • 年月日
      2008-06-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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