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2009 年度 実績報告書

脳マルチモダリティ測定を用いてアスリートのための感情コントロール法を開発する

研究課題

研究課題/領域番号 20500536
研究機関東京工業大学

研究代表者

小谷 泰則  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (40240759)

研究分担者 石井 源信  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (20108202)
キーワードイメージトレーニング / メンタルトレーニング / fMRI
研究概要

【目的】:本研究では、最初の1年間(H20年度)で「基礎研究:感情コントロールの脳内メカニズムの同定」を行い、また、2年目に「応用研究:いくつかの技法を応用したアスリートのための感情コントロール技法の開発」を、さらに得られた知見をもとに「発展研究:新しい感情コントロール・トレーニング・プログラムの開発及びマルチモダリティ脳測定法を用いたトレーニング効果の確認」を3年目に行う計画になっている。
初年度の平成20年度は本研究では、テニスのサーブレシーブ場面を対象として、3次元のバーチャル空間を用いて覚醒水準(緊張レベル)を操作し、緊張レベルの高まったときの脳活動についてfMRI等を用いて測定することとした。
【方法・結果】
トレーニングプログラム作成のための基礎実験:実験では脳波およびfMRIを用いて試合場面を想定した情動的な状態になった状況において脳活動を測定した。感情を抑制する方法としては、自主的に感情抑制を試みる方法と、視覚優位の法則を利用して中性的な刺激図版を与え情動活動を抑制させることを試みた。図版は国際情動図版システム(International Affective Picture System : IAPS)から覚醒度が低い図版を選択した。
脳波では、これまで脳波側頭部でのβ波の活動が主観的感情コントロールの程度と相関する傾向にあり、これまでの「情動の賦活(身体末梢)」→「右前部島皮質の賦活」→「感情の意識化」→「感情コントロール技法の実施」→「右前部島皮質の活動低下もしくは身体末梢の覚醒水準低下」→「知覚された感情の低下」→「感情のコントロール」というモデルと一致する結果が得られた。また、fMRIの研究の結果これらの活動には右の前部島皮質の他に帯状回、前部眼窩皮質が関与していることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 刺激先行陰性電位(SPN)における島皮質と弁蓋の機能的差異2009

    • 著者名/発表者名
      小谷泰則, 他.
    • 学会等名
      第39回日本臨床神経生理学会・学術大会
    • 発表場所
      小倉
    • 年月日
      2009-11-19
  • [学会発表] The right hemisphere preponderance during expectation of feedback in formation as reward2009

    • 著者名/発表者名
      Yasunori Kotani, et al.
    • 学会等名
      Society for Psychophysiological Research
    • 発表場所
      ドイツ・ベルリン
    • 年月日
      2009-10-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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