研究課題
平成20年度においては、従来までの共同研究の蓄積および準備をもとに、グローバル化がコミュニティにおけるスポーツを含む当該の国、地域、民族に固有の文化のあり方にどのような影響を与えているのか、そうした変容の中にあって当該生活圏域に生きる人々の意識の変化はどのようなものであるのか、等のテーマを中心に、フィールドワークと資料収集を行った。1. 海外の調査対象は、イギリス、アイルランド、ドイツであった。具体的には、(1)イギリスでは、福祉国家体制の変容過程におけるスポーツ政策の変化 (2)アイルランドでは、同国の歴史上特筆される経済成長の中において、伝統的な競技組織の変化、および日常的に競技に関わる人々の活動や意識の変化 (3)ドイツでは、特にミュンヘン市に焦点を当てて、自治体のスポーツ振興策の現段階、にそれぞれ焦点を当てて、資料収集、インタビュー調査を行った。日本では紹介されていない資料を含めて、当該国におけるスポーツの変容を探る上での重要な資料を収集することができた。2. 国内においては、地域社会、および人々の生活構造の変容との関連でスポーツ実践・意識の変容を把握する点に関して、札幌市、さいたま市、国分寺市、羽村市などを対象に資料収集、フィールドワークを行った。この中で、とくに、各地域の総合型地域スポーツクラブの動向については、現在進行形の情報・資料を含めて貴重な蓄積を図ることができた。また、次年度へ向けての基礎作業として沖縄地域のスポーツに関する文献収集を行った。3. 本研究の中間的なまとめとして、平成20年度の研究成果、収集データなどを総括し、平成21年度の研究活動に資するために報告書を作成した。
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一橋大学 人文・自然研究 第3号
ページ: 4-148
ページ: 4-70
スポーツ社会学研究 第17巻-第1号
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一橋大学スポーツ研究 Vol. 27
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