(1)目的:スペクテーター・スポーツは、社会の都市化とともに発展してきた。メガ・スポーツイベントには、大衆が集い、観客によって熱狂的な応援が行われ、祝祭的な空間が演出される。本研究では、日本のプロ野球のスタジアムの空間が如何にして管理されているのかを明らかにするとともに、そうした空間管理に対して、観客が自ら進んで管理され、あるいはその管理に抵抗している状況を、私設応援団・後援会といったファンによる自発的な組織の活動との関連において明らかにすることを目的とする。 (2)内容: (1)日本のプロ野球の球場で起こった観客の逸脱行為(暴力事件、集団的逸脱行為、グランドへの物の投げ込み等)についての文献調査。 (2)日本のプロ野球における球場の安全管理状況に関する調査(インタビュー調査および試合時の安全管理状況の観察)。 (3)私設応援団のネットワーク形成と球団や日本野球機構の管理に対する対応に関する調査(私設応援団の参与観察および団員へのインタビュー)。
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