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2008 年度 実績報告書

大脳半球機能差と随意運動制御:両手目標到達運動の左右差を修飾するのは何か?

研究課題

研究課題/領域番号 20500549
研究機関長崎大学

研究代表者

山内 正毅  長崎大学, 教育学部, 教授 (00128232)

キーワードmanual asymmetry / 目標到達課題 / 利き手 / 反応時間 / ラテラリティ
研究概要

本研究は、目標到達課題を用いて、運動出力の左右差の要因を明らかにすることを目的とした。
20年度は目標到達課題における反応時開と正確性(距離誤差)の左右差を検討した。被験者は、八田・中塚の利き手テストにより、強い右利きと判定された右利き大学生9名(男子7名、女子2名)であった。被験者はタッチセンサー付き刺激提示ディスプレイ前の椅子に座り、ディスプレイ上に提示された標的(直径5mmと10mmの赤円)に対して、被験者前方中央のホームポジション(HP)から左右どちらかの人差し指で素早く標的にタッチした。1試行毎に指先をHPへ戻し、左右それぞれ50試行ずつ行った。標的提示から標的にタッチするまでの反応時間と標的の中心座標からタッチ位羅の距離誤差(X、Y軸)を測定し、反応手(左右差)と標的提示視野(左右差)を分析した。また、VTRに記録した腕動作の二次元動作分析を行う。装置はタッチ反応測定器(竹井機器、申請)、デジタルカメラ(ソニーHDR-XR100)を用いた。
反応時間、標的中央からのタッチ位置の距離誤差について、左右手(2)X左右標的提示視野(2)の2要因分散分析を行った。動作時間において手と視野の有意な主効果は得られなかったが、交互作用が有意であり(p<0.01)、左手-左視野、右手-右視野の反応時間がそれぞれ左手-右視野、右手-左視野の反応時間より短かった。また、右視野提示の標的に対する反応時間は右手の反応時間が有意に短かったが(p<0.05)、左視野提示の標的に対する反応時間の反応手間差は得られなかった。前者は提示視野と反応手が一致するときに反応時間が短くなることを示しており、反応手のバイオメカニカルな制限によるものとも考えられるが、後者の結果はそれだけで説明できないとことを示していると考える。距離誤差においては反応手や標的提示視野による左右差は得られなかった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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