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2009 年度 実績報告書

機械的インピーダンス制御マシーンを活用した局部選択型筋力トレーニングの提案

研究課題

研究課題/領域番号 20500565
研究機関立命館大学

研究代表者

伊坂 忠夫  立命館大学, 理工学部, 教授 (30247811)

研究分担者 川村 貞夫  立命館大学, 理工学部, 教授 (20186141)
重歳 憲治  滋賀医科大学, マルチメディアセンター, 助手 (70335165)
キーワードトレーニング装置 / 機械的インピーダンス / 筋力 / パワー / スポーツ科学
研究概要

開発したハイブリッド型モーターによる高精度・高速度・高出力のパワートレーニング機器による,機械の粘性,弾性要素を制御した単関節用の機械的インピーダンストレーニングマシーンを活用して,強化・向上させたい筋力特性範囲に対して,限定的かつ効果的なトレーニング刺激を提示することをねらいとして,本年度の研究を進めた.トレーニング効果の検証にとって重要な因子である,(1)局地部分強化のための機械的インピーダンスパラメーター設定を行うための基礎実験を行った.また,(2)動作学習トレーニングへの応用を考えた,フィードバックシステムの検証を進めた.
(1)については,健常な成人男性6名を被験者として,次のインピーダンス強度での実験を行わせた.
負荷条件1[等粘性負荷のみで,異なる6段階の粘性係数]
粘性係数3.0,5.0,8.0,12.0,20.0,30.0[Nm/(rad/s)]
負荷条件2[等粘性負荷+20Nm/radの弾性負荷]
粘性係数3.0,8.0,20.0[Nm/(rad/s)]+弾性係数20.0[Nm/rad](重畳区間0.5~1.0,1.0~1.5,1.5~2.0)の9パターン
負荷条件3[等粘性負荷+30Nm/radの弾性負荷]
粘性係数3.0,8.0,20.0[Nm/(rad/s)]+弾性係数30.0[Nm/rad](重畳区間0.5~1.0,1.0~1.5,1.5~2.0)の9パターン
以上の実験の結果,粘性係数が3.0,8.0[Nm/(rad/s)]のときは,弾性負荷を重畳することで,その重畳区間でトルクが増加することが分かった.一方,粘性負荷が大きい20.0[Nm/(rad/s)]の場合では,弾性負荷を重畳することで,速度の低下を来たし,トルクの増加が見込めず,かえってトルクを下げてしまう結果となった.以上のことより,筋パワー発揮が最大となる,あたりの筋出力までのところでは,機械的インピーダンス制御により,局地部分強化が可能であることが示唆された.
(2)については,固有受容器の刺激,ビジュアルフィードバックを用いる方法などを予備実験的なデータを収集した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 機械的インピーダンス可変装置を用いた高速運動トレーニングシステムの開発(粘性負荷への最適付加慣性の実現)2009

    • 著者名/発表者名
      重歳憲治, 川村貞夫, 伊坂忠夫
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集C編 75(759)

      ページ: 193-201

    • 査読あり
  • [学会発表] 粘性負荷を用いた高速運動トレーニングのための付加質量調整システム開発2009

    • 著者名/発表者名
      重歳憲治, 川村貞夫, 伊坂忠夫
    • 学会等名
      第27回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2009)
    • 発表場所
      横浜国立大学、神奈川県
    • 年月日
      20090915-20090917
  • [学会発表] Proposal of an Additional-Inertia Tuning Method to Viscous Load2009

    • 著者名/発表者名
      Kenji Shigetoshi, Sadao Kawamura, Tadao Isaka
    • 学会等名
      ISBS 2009
    • 発表場所
      Limerick, Ireland
    • 年月日
      2009-08-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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