研究課題/領域番号 |
20500579
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
大栗 幸子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 技術職員 (50380085)
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研究分担者 |
二川 健 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20263824)
安井 夏生 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00157984)
平坂 勝也 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70432747)
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キーワード | オステオアクチビン / 坐骨神経切除 / 筋萎縮 / シェディング / 寝たきり / 宇宙フライト |
研究概要 |
大腿骨頚部骨折や骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折は年間数十万人の患者がいる。その時に問題になるのが不動による四肢の筋萎縮であり、完全に治癒した後での活動力の低下は寿命にも影響する。骨折の治癒は、レントゲンや血液中の骨代謝マーカーなど簡便な検査法があり、容易に判定することができる。しかしながら、萎縮筋がどの程度まで回復したかは、患者の握力測定など主観的な検査法しかなく、客観的な評価が非常に難しい。そのため、骨折の治癒後筋力を回復させるために、どのくらいの運動量をどのくらいの期間続けるべきなのかは理学療法士の経験と勘に頼っているのが現状である。そこで、本研究では簡便な血液中の筋萎縮マーカーの確立を目指した。申請者らは、日本宇宙航空研究開発機構と共同で、宇宙フライトしたラットの骨格筋で発現する遺伝子を網羅的に解析した。その中で、筋萎縮に伴い発現の増大する分泌型蛋白質であるオステオアクチビンを同定した。オステオアクチビンは、寝たきりなどのUnloadingストレスに敏感に応答して、シェディング(細胞膜上の限定分解)を受け、血液中に分泌されることがわかった。実際に、筋萎縮モデルである坐骨神経切除におり血中に放出されるオステオアクチビンは、切除後20日頃まで経時的に増大した。さらに、萎縮の程度とその発現量は正の相関を示した。現在、他の筋萎縮モデルでも同様の結果が得られるかどうか解析中である。
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