研究概要 |
筋損傷後の回復過程において,線維芽細胞増殖因子であるFGF-1~FGF-8の発現と筋の増殖や分化過程で発現量を増加させるマーカー遺伝子の発現との関連性を調べた結果,FGF-1,FGF-5,およびFGF-7の各mRNAが筋の増殖過程において発現量を増加させることが認められた。特に,FGF-7では細胞外マトリックスとともに未成熟な筋細胞の核に発現が認められ,筋損傷後の回復過程におけるFGF-7の関連性が明らかになったが,FGF-7の発現抑制によって,菌の増殖・分化マーカーの遺伝子発現に影響を及ぼさなかったため,FGF-7の筋再生過程における役割については明確にできなかった。
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