研究課題/領域番号 |
20500592
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小河原 はつ江 群馬大学, 医学部, 准教授 (60134293)
|
研究分担者 |
村上 博和 群馬大学, 医学部, 教授 (40166260)
半田 寛 群馬大学, 医学部, 助教 (90282409)
|
キーワード | CD4+T細胞比率 / CD4 / CD8比 / Th1 / Th2比 / 制御性T細胞比率 / 唾液アミラーゼ / ストレス / POMS |
研究概要 |
2008年5月本研究について群馬大学医学部倫理審査委員会の審査を受け、8月に承認を得た。はじめに、国家試験受験前の学生から短期間に検体を採取するため、培養や染色に時間のかかるTh1/Th2比では検体処理に問題があると考え、Th1/Th2比をTリンパ球の表面抗原であるケモカインリセプターで判定する方法について基礎的検討を行った。Th1細胞にはCCR5が、Th2細胞にはCCR7が特異的に発現しているとの文献を見つけ、検討したところ、従来の細胞内サイトカイン(IFN-γとIL-4)染色法に近い結果が得られたため、ケモカインリセプター染色法で検討することとした。予定通り、2009年1月末から保健学科4年生および医学科6年生計51名の協力を得て、国家試験受験間近の時期に血液と唾液を採取し、自動血液分析装置による血球計算、白血球分類測定およびCD4/CD8比、Th1/Th2比測定および制御性T細胞測定、B細胞比率、NK細胞比率等を行った。ストレスの心理的評価にはPOMS短縮版を用いた。その他のストレス評価として、最近普及してきたドライケミストリーの一種である唾液アミラーゼ簡易検査法も実施した。得られた結果からストレス評価における唾液アミラーゼ測定法の検証も行い、その成果を2009年8月に開催される日本臨床検査医学会総会で発表する予定である。現在、リンパ球関連のデータの変化と国家試験という今後の人生を左右するようなストレスの関係を解析中である。国家試験受験前という時間的な制限のもとで、データを取っただけで、十分な解析までに至っていないが、2009年4月上旬から比較的ストレスが少ないと思われる学年の協力を得て、同様な検討を行い、これらコントロール群との違いを明らかにしていく予定である。凍結保存しておいた唾液について唾液クロモグラニンAの測定は2009年度にまとめて実施する予定である。
|