研究課題/領域番号 |
20500592
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小河原 はつ江 群馬大学, 医学部, 教授 (60134293)
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研究分担者 |
村上 博和 群馬大学, 医学部, 教授 (40166260)
半田 寛 群馬大学, 医学部, 助教 (90282409)
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キーワード | ストレス / POMS心理テスト / 唾液アミラーゼ活性 / 唾液クロモグラニンA / CD4 / CD8比 / Th1 / Th2比 / CD4陽性T細胞 / 制御性T細胞 |
研究概要 |
現代はストレス社会と云われ、外界からの過剰なストレス(ストレッサー)によりホメオスタシスシステムが大きく影響を受け、システムを構成する免疫機構にもその影響がおよび、とくに免疫を担当するリンパ球が強く影響を受けることがわかっている。我々は国家試験受験を一つのストレッサーと考え、平成21年度群馬大学疫学倫理審査委員の承認を受けて、保健学科と医学科の国家試験受験直前の4年生または6年生(51名)を対象にPOMS心理テスト(短縮版)および質問票による生活環境調査、唾液中のアミラーゼ活性とクロモグラニンA濃度、血球計算、末梢血中リンパ球サブセットおよびCD4+T細胞サブセット検査(Th1/Th2比、制御性T細胞)を行い、ストレス度と免疫能の関係を検討した。さらにコントロール群として医学部2年生36名について、平成22年2月には国家試験受験前の学生19名を追加して、同様な検討を行った。22年3月末から5月にかけて21年度に協力していただいた学生の卒業1年後について同様な検査を行い、それぞれの専門職別にストレス度や免疫能の変化を比較検討する予定である。唾液中アミラーゼ活性およびクロモグラニンA濃度については日本臨床検査医学会や日本未病システム学会、日本健康体力栄養学会でその成果を発表したが唾液アミラーゼ活性は国家試験受験のようなストレッサーとは全く関係がみられなかった。一方、CD4+T細胞サブセット検査結果とストレスの関係については国家試験受験群と対照群との間に有意の違いが見られているので、平成22年度に学会発表と平行して論文にまとめ、報告する予定である。
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