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2009 年度 実績報告書

唾液中アミラーゼを指標としたストレス評価とストレスマネジメントへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 20500599
研究機関九州大学

研究代表者

入江 正洋  九州大学, 健康科学センター, 准教授 (00248593)

研究分担者 林 直亨  九州大学, 健康科学センター, 准教授 (80273720)
キーワードストレス / アミラーゼ / 唾液 / 交感神経
研究概要

事務系企業の275名の社員を対象として、唾液中アミラーゼ濃度と職業性ストレス関連要因に関する横断的調査を実施した。具体的には、午前の健診時にアミラーゼ濃度の測定を行い、属性や検査日当日の喫煙や朝食の有無、通勤方法、Framingham study.のType A評価尺度、緊張・不安、抑うつ、怒り・敵意、活力、疲労、混乱などの情動を表すProfile of Mood States(POMS)、過去1週間の抑うつ度を示すCenter for Epidemiologic Studies Depression Scale(CES-D)、全般的な精神的健康度を表すGeneral Health Questionnaire(GHQ)の28項目版、NIOSH版職業性ストレス調査票の中のストレス対処行動と社会的支援、厚生労働省の疲労蓄積度チェックリストなどの主な項目からなる自記式質問紙調査結果との関係について検討した。275名のうち、質問紙で有効回答がなされた227名(男性173名、女性54名)を解析対象者とした。
その結果、アミラーゼ濃度とType A行動様式には正の相関が認められたものの、他の質問項目との間には有意な関連はなかった。アミラーゼ濃度が予想に反してほとんどのストレス要因と関連していなかったことから、アミラーゼ濃度と血清コルチゾール値に関する検討は実施しなかった。
また、解析対象者のアミラーゼ濃度は1~174KU/Lと個人差が大きかったため、横断的解析よりも縦断的解析の方が適していると考え、1名の被験者の協力を得て、100回以上アミラーゼ濃度、Visual analogue scaleによる自覚的ストレス度、血圧、脈拍の測定を試験的に行った。その結果、アミラーゼ濃度は自覚的ストレス度とのみ有意な正の相関を示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大学生のプレゼンテーションストレスと唾液中アミラーゼ反応2010

    • 著者名/発表者名
      入江正洋
    • 雑誌名

      健康科学 32

      ページ: 71-75

  • [学会発表] 心理的ストレス負荷時の唾液中アミラーゼ反応に関する基礎的検討2009

    • 著者名/発表者名
      入江正洋
    • 学会等名
      日本産業ストレス学会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2009-11-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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