唾液αアミラーゼ活性を用いたストレス評価の有用性を明らかにするために、大学生と事務系企業社員を対象として、種々のストレス負荷やリラクセーションの際の変動、入社後の変化や日常の職業性ストレスとの関係、職業生活における長期的な個人内変動などの観点から、唾液αアミラーゼ活性について検討した。厳密な安静や頻回な測定などの条件下では、唾液αアミラーゼ活性とストレスとの関連が認められた。しかし、測定値の個人差が大きく、個人内変動も少なくないことが問題であり、横断的調査よりも縦断的調査のストレス評価指標とする方が妥当と考えられた。
|