研究課題/領域番号 |
20500604
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 助教 (00349466)
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研究分担者 |
村山 祐司 筑波大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30182140)
原田 亜紀子 千葉県衛生研究所, 健康疫学室, 研究員 (00451774)
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (00318817)
北畠 義典 (財)明治安田厚生事業団, 体力医学研究所, 副主任研究員 (00450750)
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キーワード | 身体活動 / 環境 / 高齢者 / 社会医学 / 行動学 / 地理情報システム / 歩行 / 予防医学 |
研究概要 |
第2年度に実施する調査の準備として、調査項目の予備的な検討を行った。 【環境質問紙の作成】国際的に広く活用されているInternational Physical Activity Questionnaire Environmental Module (IPAQ-E)日本語版をベースに、坂道、自転車環境、レジスタンス運動等に関連した環境項目を加えた23項目からなる環境評価尺度を作成した。 【環境質問紙を用いた予備調査】ウェッブ調査会社の調査モニター300人(65-74歳、男女各150人、年齢68.2±2.8歳)を対象に、作成した質問紙による予備調査を行った。その結果、回答は広く分布し、各対象者の自宅周辺の環境の違いを評価しうることが示唆された。また、再テスト法により検討した各質問項目の再現性は概ね良好であった。Spearmanの相関係数は23項目中20項目において良好(r>=0.75)、中等度(0.4-0.75)の範囲だった。しかし、「夜間の治安」「昼間の治安」「自転車利用時の安全性」については再現性が低く、再検討が必要と考えられた。 【身体活動・外出・社会参加・体力・ADL等を評価する質問紙の作成】先行研究を参考に次年度調査で用いる質問項目を整理した。特に、歩行を目的別(余暇の散歩、日常生活の歩行など)に評価することの重要性が明らかとなり、新たな質問項目を作成した。また、この質問と歩数の関連を検討するためのデータを収集した。 【地理情報システムを用いた環境評価】つくば市等をモデルに、各対象者の自宅周辺の駅の数、コンビニエンスストア数、運動施設数等を評価する方法を確立した。 第2年度は、初年度に検討した結果を踏まえて評価項目を選択し、高齢者を対象とした横断調査を実施し、高齢者における環境要因と身体活動との関連を検討する。
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