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2008 年度 実績報告書

保健問題を抱える通信制高等学校生徒への保健支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20500610
研究機関静岡県立大学短期大学部

研究代表者

増田 明美  静岡県立大学短期大学部, 講師 (40390017)

研究分担者 塚本 康子  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60310554)
三田 英二  静岡県立大学短期大学部, 准教授 (00320995)
キーワード通信制高等学校生徒 / 保健支援プログラム / 通信制保健室 / 通信制養護教諭 / ネットワーク
研究概要

本研究では、通信制高等学校の保健問題を抱える生徒への保健支援プログラム開発を着地点とするが、今年度は、平成18年に実施した質問紙調査をまとめ、インターネット検索及び高校への問い合わせによるアメリカの通信制高校における健康管理方法の実態調査、養護教諭ネットワーク作りへの働きかけ、通信制保健室の養護教諭を対象に半構造化面接法により通信制高校生徒の実態、通信制保健室の実態と課題を明らかにした。
【結果】
1.平成18年度全国にある通信制高等学校100校の保健室担当者を対象に質問紙調査を実施した結果、回収数52校(回収率52.0%)、有効回答49校(有効回答率49.0%)を分析対象として通信制保健室の実態と課題を明らかにした。その結果、通信制高校生徒には、不登校経験の生徒、精神疾患、重症な疾患をもつ生徒など健康に問題がある生徒が多いにもかかわらず、保健室体制や通信制高校生徒への保健支援方法が十分でないことが明らかになった。
2.通信制高等学校の養護教諭19人を対象に半構造化面接法を実施した。その結果、全国調査とほぼ同様の結果であり、生徒は不登校生徒や精神的な問題をもつ生徒など多様な健康問題を抱える生徒が多かった。また、健康診断の受診率が低く、生徒の健康状態の把握が困難であるということなど通信制高校保健室の特有の課題が明らかになった。通信制保健室の主な対応策として人的確保・物的環境など保健室体制の整備や危機管理体制、他職種との連携、保健支援方法の充実などが挙げられた。
3.通信制高等学校の養護教諭16人に対しネットワーク作りへの働きかけを行った。また、全国高等学校通信制教育研究会本部を訪問し、ネットワーク作りの協力を求めた。
4.アメリカにおける通信制高校の健康管理は、自己管理が多かった。
【意義・重要性】
通信制高等学校の保健室に関する全国調査をしている研究は殆どなく、本研究は、通信制高等学校生徒への保健支援プログラムを立案する際の貴重な資料となる。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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