研究課題/領域番号 |
20500624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
有田 幹雄 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (40168018)
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研究分担者 |
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
内海 みよ子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (00232877)
牟礼 佳苗 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90268491)
辻 あさみ 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (60310794)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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キーワード | 内臓脂肪アディポサイトカイン / 血圧 / 運動習慣 / 酸化ストレス / 食事 |
研究概要 |
メタボリックシンドローム(MetS)によって引き起こされる動脈硬化のリスクを軽減するには、身体活動を含めた生活習慣を是正することが基本となる。Metsにおける砂浜でのウォーキングがMetsの危険因子に及ぼす影響については十分な検討はなされていない。本研究では砂浜でのウォーキングがMetsの心血管危険因子に及ぼす影響を検討した。 重篤な心血管病のない44名の住民を対象とした。無作為に運動群(n=22)と非運動群(n=22)に分類した。運動群は、1日1万歩の歩行運動を行い、非運動群は、積極的な運動を行わないようにした。その後、8週間観察後、クロスオーバーした。介入前後に、身体計測、血圧、Augmentation Index(AI)、血液・尿検査などの検査を計4回実施した。 運動群44名の平均歩行数は9692±1592歩で、非運動群の平均歩行数は6386±1633歩であった。運動群は、体重、腹囲、BMIが有意に改善した。血圧は改善傾向であったが、有意ではなかった。中性脂肪は有意に低下し、インスリン、空腹時血糖、HOMA-R、HbA1cは低下し、特にHbA1cで有意であった。非運動群ではいずれも有意差を認めなかった。運動群ではbaPWV、radial(r)AIは有意に減少,血清アディポネクチンは有意に増加したが、非運動群では有意差を認めなかった。 以上より、身体活動は内臓脂肪の減少とインスリン抵抗性及び内臓脂肪アディポサイトカインを改善させるとともに動脈スティフネスの改善を示したことより、1日1万歩程度の歩行は、MetS改善に寄与する有効な手段であることが示唆された。
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