(1) 2型糖尿病発症初期:インスリン抵抗性発症をしたモデルラット(OLETF、25週齢)では、骨格筋の委縮が起こり、この時、骨格筋におけるAktのリン酸化が低下した。この筋萎縮は抗酸化物質投与により抑制され、Aktのリン酸化は維持されていた。その後、52週齢では抗酸化物質投与群でも筋萎縮が進行しAktのリン酸化が低下した。(2) 2型糖尿病後期: 98週齢では糖尿病発症群の体重はコントロール群に対して有意に減少していたが、抗酸化物質投与群では体重減少は認められなかった。また、抗酸化物質投与群では、糖負荷試験で血中インスリン濃度が維持されていた。
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