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2008 年度 実績報告書

2型糖尿病のコントロールと心理的、社会的要因との関連

研究課題

研究課題/領域番号 20500630
研究機関順天堂大学

研究代表者

弘世 貴久  順天堂大学, 医学部, 准教授 (40384119)

キーワード2型糖尿病 / 患者心理 / QOL / Well-being
研究概要

(目的)2型糖尿病の治療法としては、食事、運動療法が中心的な役割を担っており、患者による適切な自己管理行動(セルフケア行動)が求められる。セルフケア行動は、社会環境や家族などの環境要因、感情、ヘルスビリーフといった心理学的要因、身体症状、血糖値といった強化要因によって規定されていると考えられている。本研究においては糖尿病教育入院患者を対象として患者の心理、環境や知識などと糖尿病患者の退院後の血糖コントロールとの関連性を調査することを目的として研究を行うこととした。
(方法)順天堂大学付属順天堂医院糖尿病・内分泌内科の糖尿病教育入院で7日間の教育プログラムを受けたコントロール不良(HbA1c7.0%以上)2型糖尿病患者63名を対象とした。糖尿病教育入院をする1ヶ月前に後述するアンケート質問表を自宅へ郵送し、留め置き調査法にて実施した。回答を終えた質問表は、返信用封筒にて当院に返信してもらった。また、入院時および退院6ヶ月後に一般的な臨床背景と血清生化学的データを回収した。6ヶ月後HbA1c改善率が10%以上であった改善群と、不変または増悪した非改善群の2群に分け、それぞれの臨床的な背景やアンケート調査の結果の違いについて解析を行った。アンケートとして、Well-being、 Problem Areas In Diabetes(PAID)、Diabetes Quality Of Life(DQOL)、Diabetes Treatment satisfaction Questionnaire(DTSQ)、Diabetes Knowledge test、 Diabetes Family Behavior Checkhst(DFBC)を用いた。
(結果と考察)入院患者の約25%が6ヵ月後には血糖コントロールが改善していないことが明らかとなった。改善群と、非改善群の間で入院前のアンケート調査を比較すると、非改善群では改善群と比較し、Well-being、DQOLが低いことが示された。これらのことから、介入前におけるこれらの特徴がその後の血糖コントロールに関与している可能性が示唆された。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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