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2010 年度 実績報告書

ローイング運動が高齢者の大腰筋量と歩行能力に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 20500635
研究機関早稲田大学

研究代表者

樋口 満  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (20192289)

キーワード高齢者 / ローイング / 大腰筋 / 大腿四頭筋 / MRI / エクササイズチューブ
研究概要

本研究は、ローイング運動が高齢者の大腰筋・大腿四頭筋の筋量および筋力に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。昨年度までに、ローイング愛好者と運動習慣のない健康な高齢者を比較対照し、高齢ローイング愛好者の大腰筋・大腿四頭筋が著しく大きいこと、また運動習慣のない高齢者における6ヶ月間のローイング・エルゴメータを用いたローイングトレーニングは、大腰筋・大腿四頭筋の筋量を増加させ、加齢に伴う筋量低下を抑制できる有用な運動様式であることが明らかとなった。
しかしながら、ローイング・エルゴメータは日本では未だ普及しておらず、高価であるため、一般に実践することは現状では難しい。そこで今年度は、安価なエクササイズチューブを用いてローイング運動を再現し、60~80歳の運動習慣のない健康な中高年者(n=12)を対象とし、3ヶ月間のホームベースでのローイングトレーニングを実施した。対象者は、エクササイズチューブを用いて、2~3分間の休息を挟んで10分間のローイング運動を2セット、週3回、3ヶ月間行った。
その結果、トレーニング前と比較して、3ヶ月間のトレーニング後において、身長、体重には変化はみられなかったが、大腰筋断面積は8%、大腿四頭筋断面積は4%の有意な増加が認められた(p<0.05)。昨年度に実施したローイング・エルゴメータを用いたローイングトレーニングでは、3ヶ月間では大腰筋断面積と大腿四頭筋断面積はそれぞれ16%と2%の有意な増加が認められたことから、大腰筋においてはローイング・エルゴメータを用いた方が、筋量が増加することが示唆された。
以上の結果より、運動習慣のない高齢者においてエクササイズチューブを用いたローイングトレーニングは、大腰筋・大腿四頭筋の筋量を増加させ、加齢に伴う筋量低下を抑制できる有用な運動様式であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 図書 (2件)

  • [図書] メタボリックシンドロームに効果的な運動・スポーツ(編:坂本静男)2011

    • 著者名/発表者名
      浅香明子、樋口満
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      有限会社ナップ(掲載確定)
  • [図書] ローイングの健康スポーツ科学(編著:樋口満)2011

    • 著者名/発表者名
      浅香明子、樋口満
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      市村出版(掲載確定)

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公開日: 2012-07-19  

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