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2008 年度 実績報告書

手指の巧緻性の実態と被服製作学習の課題

研究課題

研究課題/領域番号 20500645
研究機関東京学芸大学

研究代表者

鳴海 多恵子  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90014836)

研究分担者 川端 博子  埼玉大学, 教育学部, 教授 (70167013)
日景 弥生  弘前大学, 教育学部, 教授 (10142829)
雙田 珠己  熊本大学, 教育学部, 准教授 (00457582)
キーワード手指の巧緻性 / 糸結びテスト / 学習活動 / 被服製作学習 / もの作り
研究概要

本年度の研究は、児童・生徒および大学生の手指の微細運動能力を糸結びテストにより測定し、1996年に本研究グループが行った全国規模の調査結果との比較から、現代の児童・生徒の手指の巧緻性の推移を把握するとともに、同時に質問紙調査を行い、手指の巧緻性が及ぼす生活面や学習面への影響、あるいは巧緻性の優劣を左右する要因の追究、被服製作学習の手指の巧緻性の発達を促す可能性について考察した。
調査の結果、現代の糸結びの成績は1996年に比べ男女ともに低下し、特に男子において顕著であった。小学生においては糸結び数の上位群と下位群の比較から、生活の自立度、手指を使う作業への得意意識、物作りへの意識が手指の巧緻性に関与することが認められた。また、小テスト形式で行った学力との関連では、成績上位群に糸結び数の高いものが多いことが確認され、手指の巧緻性に優れることの意義と、それを発達させる可能性のあるもの作り学習の効果と意義が示されたと考える。大学生においては、糸結びの成績と生活面や手指を使う作業経験との関係を考察したところ、日常生活における手指を使う作業の有無が巧緻性を発達させることが推測されたが、その作業に要する基礎的・基本的な技術の定着とも関連が見られた。このことから、被服製作学習の基礎的、基本的技術の定着の実態と手指の巧緻性との関連および学習者の手指の巧緻性を配慮した指導法について、次年度に向けて研究を進めることとした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 小学生の手指の巧緻性に関する研究一遊びと学習面からの一考察2009

    • 著者名/発表者名
      川端博子, 鳴海多恵子
    • 雑誌名

      日本家政学会誌 60

      ページ: 123-131

    • 査読あり
  • [学会発表] 児童の手指の巧緻性に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      川端博子, 鳴海多恵子
    • 学会等名
      日本家政学会
    • 発表場所
      日本女子大学(東京)
    • 年月日
      2008-06-01

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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