都市度(接触可能な人口量)に注目し、世帯内と世帯外とのパーソナル・ネットワークがいかに子育ての在り方と関連をもつかに注目した。その結果、特に郊外の家族について以下のような特徴が顕著に見出せた。(1)ワーク・ライフ・バランスの点から夫サポートが低調である。また(2)実親・義理親が遠方である傾向から親からのサポートにも不足がある。(3)こうした世帯内・外の育児ネットワークからのサポート不足を、ママ友の活用により補完している実態がある。以上、都市度別に展開する子育てネットワークにより、母親たちは個々に「ネットワーク戦略」を展開していると言える。
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