研究課題/領域番号 |
20500657
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
冨田 久枝 千葉大学, 教育学部, 教授 (90352658)
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研究分担者 |
藤崎 眞知代 明治学院大学, 心理学部, 教授 (90156852)
外山 美樹 筑波大学, 人間総合科学研究, 准教授 (30457668)
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キーワード | 保育現場 / 保育カウンセリング / 保育カウンセラー / 行政推進モデル / 子育て支援 / 育児支援 / コンサルテーション / 保育変革 |
研究概要 |
(1)平成23年度の研究実績の具体的内容 (1)4年目・最終年度として 今年度は本研究の最終年度(4年目)であり、研究のまとめを主に行った。具体的には、これまでに収集した文献をカテゴリー別に分類整理を行い、旧本の保育カウンセリングの全体的な研究動向を示す試みを行った。加えて、実践事例についても、これまでに収集した事例をその傾向や内容ごとに整理して、実践の現状についてもまとめを行った。 以上の文献や実践事例の分類・整理した内容に今後の展望という視点から考察を行った。さらに、今年度も新たな流れが現場には起こりつつあるので、現場における実態を中心に関連諸学会にて発表やシンポジウムの開催を行い、広報活動に努めた。 (2)総括(報告書の作成と配布) 4年目・最終年度として、分類・整理した資料や、これからの新しいカウンセリングモデルの方向性を示す目的で報告書の作成を行った。日本における保育カウンセリングは萌芽期を経て、現在は成長期にあたる。そのために市町村レベルでの様々な取り組みが出現して、その新しい方向性も報告書で示唆した。 (2)本研究の意義および重要性 前述したように、4年間かけて、研究関連学会でのシンポジウムの開催や研究会の開催、講演会の実施など、保育カウンセリングの普及に努めた結果、さまざまな市町村で試験的ではあるが保育カウンセラーを導入し、現場との連携を積極的に図ろうという動きが増加してきた。これは本研究を継続して続けた最も大きかった意義ではないだろうか。また、保育者のカウンセリングに対する関心が、自分の保育をより良くするための必然として捉える事が出来るようになり、保育者の保育観への影響も大きかった。
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