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2009 年度 実績報告書

乳幼児への絵本の読み聞かせとコミュニケーション能力の発達

研究課題

研究課題/領域番号 20500660
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

佐々木 宏子  鳴門教育大学, 社会連携課, 非常勤研究員 (20122921)

キーワード教育学 / 子育て支援 / 読み聞かせ / 赤ちゃん / コミュニケーション
研究概要

目的:絵本を「読み合う」ことは、言葉が出る前の赤ちゃんと読み手(親)の間に、どのような方法でコミュニケーション回路の開発を促すのか。それは、1.読み手の読み方、2.読み手との関係性3.絵本の種類、4.赤ちゃんの資質の違いによる反応の差異、5.親の子ども観の変容、等を中心に分析・考察する。
方法と研究協力者:恵庭市(北海道)、岡山市(岡山県)、鳴門市(徳島県)、京都市(京都府)の4地域から約20組の親子を選抜し、A「ユーモア・ナンモンス絵本」、B「物語絵本」を年間、約40冊配布し、それらがどのように読み合われたかの詳細な記録を収集した。
研究結果:1.同じ両親の下での「読み合い」であっても、兄弟・姉妹で全く異なるタイプの子どもが存在する。兄は非常に優れた読み手であり、絵本を通してのコミュニケーション(言葉・表情・ジェスチャーなど)が巧みであるが、弟は全く無関心で絵本に興味を示さない。または、その逆で兄はあまり絵本を通してのコミュニケーションが上手でない等である。日常生活の落ち着きやテレビ・映像への好奇心等の要因は現在のところ、全く関係性が認められない。初期発達において、いわゆる絵本を「読まない子」の記録をDVD「ゆうさんの記録」(34分)に編集。それらの子とせもの特性についてさらに追跡する。2.赤ちゃんの生理的リズムに合わせた親の読み方には、大きな力量差があることが分かった。文章のliteracyのつかみ方、ユーモアやナンセンス絵本はとくに差が激しいし、「物語絵本」でなければ読めない親も存在する。非常に巧みな母親をモデルにDVD「ちひろさんの記録」(21分)を編集。3.優れた読み手の兄姉は、下の子どものreading literayを開発する。DVD「兄さんと弟」(50分)を編集。4.読み方の巧みさは、世代間伝承をする可能性がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木宏子
    • 雑誌名

      乳児の絵本・保育課題ガイド(共著担当部分)「子どもの育ちと絵本」(ミネルヴァ書房)

      ページ: 100-105.

  • [学会発表] 「乳児の絵本・保育課題絵本」シンポジウム2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木宏子(指定討論者), 他
    • 学会等名
      日本保育学会第62回大会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2009-05-17
  • [備考] 佐々木宏子の絵本研究室

    • URL

      http://www.tv-naruto.ne.jp/tn1658823/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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