研究課題/領域番号 |
20500661
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研究機関 | 福山市立女子短期大学 |
研究代表者 |
加納 三千子 福山市立女子短期大学, 名誉教授 (40087929)
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研究分担者 |
安川 悦子 福山市立女子短期大学, 学長 (90071034)
藤井 輝明 福山市立女子短期大学, 生活学科, 教授 (20141690)
西川 龍也 福山市立女子短期大学, 生活学科, 教授 (90249582)
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キーワード | 地域社会の自立 / 協働 / 生活の社会化 / 創造的表現活動 / 支え合いの場 |
研究概要 |
本研究は超高齢化時代において高齢者の自立した生活をコミュニティにおいてどのように支えていくのかを探るものである。2010年度はそのまとめとして、これまでの研究で明らかにしてきた福山の都市構造の特徴や国内外の支え合いと自立をめざした取り組み例を参考にしながら福山市における実践的指針を考察した。 1コミュニティにおける生活のサステナビリティの構築には地域の自立が重要である。また、国内外の支え合いと自立をめざした実践例は、多様な人と連帯できる労働の場の確保をめざしたものであった。 2コミュニティにおける生活のサステナビリティは持続的再生産可能な地域資源作りとそれを活かしたコミュニティの再生が重要である。福山市ではその一つとして市街地農業の活性化が重要な役割を担っていると考えられる。しかも今日、市街化区域内の農地に対する国の施策は、消滅させる方向から食料の生産の他にも様々な効用があることを認め、まちづくりに行かす方向で捉えられるようになってきた。 3以上のような点をふまえ、高齢者の持つ農業知識や技術を活かし、コミュニティ再生を視野に入れた体験農園型市民農園(コミュニティ・ガーデン)の振興は、福山市のコミュニティにおける高齢者の生活の自立システムの一つになると考えた。 4コミュニティにおける高齢者の生活のサステナビリティをめざして、コミュニティガーデン実施の課題を明らかにし、その取り組みを始めたところである。
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