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2008 年度 実績報告書

洗浄機構に関わる流体力の検討ー洗浄力に及ぼす界面活性剤水溶液の流れ挙動の解明ー

研究課題

研究課題/領域番号 20500663
研究機関岩手大学

研究代表者

天木 桂子  岩手大学, 教育学部, 准教授 (80193019)

キーワード界面活性剤永溶液 / 抗力 / 流体力 / 洗浄
研究概要

洗浄機構における汚れの除去機構を考える場合, 洗浄液中め界面活性剤や洗浄補助剤による界面化学作用とともに, 外部から被洗物に与えられる物理作用も重要である本研究は, 物理作用のひとつである洗浄液の持つ流体力に着目したもので, 特に界面活性剤水溶液の流動特性を解明し, 流体力学的にも水より汚れ除去に有効である手がかりを得ることを目的としている
ます, 流れ挙動の特性を探る実験として, 各種流体が布モデルであるメッシュ間隙を通過する際に生じる抗力を通過前後の圧力損失を測定して算出し比較検討したこれにより, 球状ミセルを形成する界面活性剤水溶液の抗力は, 水に比べて低く, 希薄高分子水溶液より高かった. この原因を探るために, 対象とした流体の物性のひとつである粘度をレオメータを用いて様々な条件下で測定したごその結果, 粘性が最も低かったのは水で, 界面活性剤水溶液は非常にわずかだがすべての条件下で水より高い粘性を有していた以上のように,抗力と粘性の結果が一致しないことから, 抗力には粘性以外の要因が関わっていることが示唆された一方で希薄高分子水溶液は抗力, 粘性とも水より高く, 両者が関係している可能性も示唆され,抗力には複雑な要因が同時に影響していると推測されたまた,実験値を様々なパラメータを用いて解析した結果,流体がメッシュに当たって通過する流れに関しては, メッシュを構成する糸(障害物)まわりの流れではなく, 多数の空間内部を通る流れとみなして計算する方が, この流れの解釈にはより適切であることがわかった.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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