研究概要 |
本研究は,生活空間を構成する構成要素(アーバンエレメントや生活エレメントなどの人工物エレメント)のデザインが特色ある景観つまりは地域ブランドの構築において,感性価値創造に果たす役割と効果に着目し,その関連性を明らかにするとともに,エレメントが景観形成において創出する感性価値とその評価方法の構築及び,景観構成要素としてのエレメントデザインの指針を導きだすことを目的とする。また,本研究は,エレメントが地域景観や地域ブランドに与える影響と効果について考察し,ケースタディ地域での景観形成シミュレーションを通して,今後,地域ブランド構築に貢献する景観形成のためのエレメントの計画設計の方法構築のための指標を明らかにするものである。 平成22年度はケーススタディ選定地域に対する第2次イメージ調査と,景観に対する言語を用いた感性評価(略して景観評価と呼ぶ)調査の第2次調査を行い,双方の結果を比較し,さらに平成20年度のエレメントの配置などの現状調査結果並びに平成21年度に実施したケーススタディ選定地域の第1次調査と本年度第2次調査の比較分析から,エレメントとそれらが構成する景観及び,地域イメージとの関係性を分析し,特色ある地域景観の形成におけるエレメントの役割と効果について考察した。以上の考察から地域ブランド構築に貢献する景観形成のためのエレメントの計画設計の方法構築のための指標を導出して本研究のまとめを行った。
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