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2008 年度 実績報告書

離れた家族をむすぶバックグラウンド・コミュニケーション支援方式の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20500675
研究機関法政大学

研究代表者

甲 洋介  法政大学, 国際文化学部, 教授 (70343613)

キーワードコミュニケーション支援 / メディア空間 / 独居高齢者支援 / フィールド調査 / 家族生活史 / カナダ / 国際情報交換
研究概要

本研究は、家族の日常の同居生活において無意識に活用されている非言語的なバックグラウンド・コミュニケーションに着目し、近年急速に増加する「離れて暮らす家族」どうしを過度な負荷をかけずにむすぶ、新しいバッググラウンド・コミュニケーション支援方式の構築をすることが目的である。
本研究は3年計画で行い、その期間において(1)家族や親しい者どうしの間で交わされる非言語的なバックグラウンド・コミュニケーション(peripheral communfcation cues)についての調査、(2)非言語的バックグラウンド・コミュニケーションを支援する実験プロトタイプの製作、(3)実験プロトタイプのフィールド評価と支援方式の改良、を繰り返し実施し、目的のコミュニケーション支援方式を、文化依存性に十分考慮しながら段階的に構築する。
この研究に先立ち、研究代表者(甲)はカナダMcGill大学・Cooperstock教授と共同でカナダ居住の家族を対象に家族内のバックグランド・コミュニケーションについての予備調査を行い、研究成果を国際学会において発表した(Kinoe & Cooperstock, 2007)。この先行調査では、音響的なperipheral cuesが同居家族の状態推定に重要な役割を果たしていることが示唆された。
平成20年度は、上記の結果を踏まえ、(1)東京近郊居住の高齢者とその家族を対象に、同居期間における家族内のバックグラウンド・コミュニケーションのcuesの種類とその役割について基礎調査を行い、さらにその結果に基づいて、(2)実験プロトタイプ(V1)の基本設計を完了した。ここまでの進捗は当該年度のほぼ計画通りであった。さらに、これを平成21年度のプロトタイプ実製作と評価実験につなげる。研究チームはこれまでの研究の初期成果を日本人間工学会に論文投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 暮らしエピソードの抽出とそれに基づくコミュニケーション支援ツール設計への活用 : 離れて暮らす高齢者とその家族の支援に向けて2009

    • 著者名/発表者名
      甲 洋介
    • 学会等名
      日本人間工学会
    • 発表場所
      産業技術総合研究所
    • 年月日
      20090610-20090612

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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