研究課題/領域番号 |
20500676
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
後藤 純雄 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (30112890)
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研究分担者 |
高木 敬彦 麻布大学, 獣医学部, 教授 (30163182)
阪口 雅弘 麻布大学, 獣医学部, 教授 (20170590)
峰木 茂 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40120216)
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キーワード | 真菌 / 人間生活環境 |
研究概要 |
各種空間に存在する真菌類の胞子をリアルタイムで高感度に検出するための手法開発に関して平成22年度はレーザー照射蛍光測定装置(UV-APS:TSI社)を用いて検討した。UV-APSによる細胞内補酵素類の蛍光検出感度や精度などの測定能評価に必要な標準真菌類の装置への導入方法では、濃度設定済みのPenicillium(青カビ)やCladosporium(黒カビ)の胞子及び酵母の水懸濁液のミストをアトマイザーで発生させ、これを50℃程度に加熱した金属チューブを介してUV-APS装置へ導入すると胞子濃度と蛍光強度(カウント数)の間に良好な直線関係が得られることなどを認めた。また、当該ミストの導入空気流量については、4L/min程度の流量で良好な直線関係が得られるが2.5L/min以下では得られ難くなることも認められた。 一方、一般環境や室内環境空気中に浮遊する真菌類の実態に関する研究では、麻布大学校舎の屋上の真菌類胞子や牛舎内空気のそれらを採取して真菌類の種類を調べると共に自製木酢液や自製竹酢液の真菌類に対する成長阻害効果を液体培地希釈放及びペーパーデスク法で調べた。その結果、Cladosporium(青カビ)やFusarium(赤カビ)などが検出されることやそれらに対する木酢液や竹酢液の成長阻害効果はヒノキ木酢液≒竹酢液>クヌギ木酢液の順となることなどを認めた。
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