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2008 年度 実績報告書

多糖類ハイドロコロイドが混合食品の物性と消化性に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 20500685
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

吉村 美紀  兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (90240358)

研究分担者 加藤 陽二  兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (30305693)
キーワードコンニャクグルコマン / 分離大豆タンパク / 動的粘弾性 / 酵素分解 / グアーガム / コーンスターチ
研究概要

本課題の目的は、多糖類ハイドロコロイドの二次機能、三次機能について、加工食品におけるテクスチャー改善としての働き、消化吸収への影響についての検討である。
本年度は、多糖類ハイドロコロイドとして、メタボリックシンドロームの予防効果をもつ優れた機能性食品素材であるコンニャクグルコマンナン(KGM)を取り上げ、分離大豆タンパク質(SPI)のパンクレアチン酵素による分解に及ぼす影響を動的粘弾性測定から検討した。
その結果、SPI単独系はパンクレアチン酵素によって分解され、SPIにKGMを混合するとその酵素反応が遅延することが示された。しかし、KGM濃度が低く、ゼロずり速度における比粘度が10mPa・s〜30mPa・sの範囲ではその遅延効果に差が認められなかった。SPIにおけるパンクレアチン酵素作用は、KGMが低濃度である場合、粘度だけの要素で遅延効果に影響を与えるのではないことが示唆された。そこで、次にKGMの分子量の影響を調べる目的で、デンプンに分子量の異なるKGMを混合し、デンプンの物性への影響を検討し、分子量の高いKGMの方がデンプンの離水を抑えるテクスチャー改善の働きを認めた。さらに、分子量の異なるグアーガム(GG)を用いて分離大豆タンパク質(SPI)の酵素分解に及ぼす影響について検討し、GGの分子量が小さく濃度の高い方が、分子量が大きく濃度の低い方より、GGの鎖状分子が多く含まれるため、分解がゆっくり進むことを推察した。消化酵素による変化をBCA assayによりペプチド量の定量を行い、SPIが酵素により分解され、低分子化していることを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] コンニャクグルコマンナンの粘度と分離大豆タンパク質の酵素分解に対する影響2009

    • 著者名/発表者名
      吉村 美紀
    • 雑誌名

      兵庫県立大学環境人間学部研究報告 第11号

      ページ: 83-88

    • 査読あり
  • [学会発表] コーンスターチとコンニャクグルコマンナン混合系の影響2008

    • 著者名/発表者名
      原口朋子、吉村美紀、西成勝好
    • 学会等名
      食品工学、構造、物性に関する京都フォーラム
    • 発表場所
      京都テルサ
    • 年月日
      20081100
  • [学会発表] 分離大豆タンパクの消化酵素分解におよぼすグアーガムの影響2008

    • 著者名/発表者名
      原口朋子、吉村美紀、加藤陽二、西成勝好
    • 学会等名
      日本食品科学工学会若手の会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] コーンスターチのゲル化に及ぼすコンニャクグルコマンナンの粘性の影響2008

    • 著者名/発表者名
      原口 朋子
    • 学会等名
      レオロジー学会・バイオレオロジー学会第56回レオロジー討論会
    • 発表場所
      新潟コンベンションセンター
    • 年月日
      2008-10-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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