研究概要 |
この研究は,嚥下時に発生する生体情報を正確に把握し,得られた生体情報から嚥下状態の把握,嚥下予防訓練へ発展させていくものである.嚥下時に発生する脳活動は脳波計を用いて測定し,リアルタイムに周波数帯域を表示することが可能となった.その分析結果より,嚥下後はδ波帯域が有意(p<0.01)に増大し,他の帯域は減少していた,さらに香料の含有した食物を摂取することより,脳活動は賦活されることがわかった.嚥下体操の結果,嚥下のし易さ,頸部の筋活動は向上したことにより,運動と刺激的な食物の摂取が嚥下障害の予防に影響することが示唆された.
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