C57BL/6Jマウス、KK/Taマウス、B6系db/+マウス(レプチン受容体欠損ヘテロマウス)に、高脂肪食と低脂肪食を様々な期間給餌し、脂肪組織中の炎症マーカーのmRNAの発現量を調べた。その結果、4週目より高脂肪食群の脂肪組織重量と炎症マーカーのmRNA発現量が急増した。短期摂食では、炎症マーカーとしてNADPHオキシダーゼサブユニット、MCP-1、IL-6、レジスチンが適しており、さらに8から12週目で耐糖能悪化や脂肪細胞の肥大化が観察された。本実験系を食品の機能解析に適用した結果、大麦ならびに乳中のカルシウムに抗炎症作用があることが示された。
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