研究概要 |
本研究では,近年新たに大きな問題とされている養育者である母親自身のダイエット志向,子どもの体型への関心の程度をとりあげ,さらに母親の育児行動が子どもの健全な食行動の発達にとって適度な「ゆらぎ」をもつものかどうか検討していくこととする. 本研究では,次の4点を目的としている. (1)母親の育児行動,体型への関心が幼児の食行動に与える影響についての定量的・定性的検討 (2)母親の育児行動に対する意識と実際の食事に関する検討 (3)母親の育児行動,体型への関心,食意識・幼児の食行動,実際の食事のいずれかに問題がある場合の対応 (4)乳幼児の栄養指導,保健指導への適応の検討 これら4点について検討するために,インターネット調査をおこなう。対象者は,25-44歳3~5歳児子どもをもち,核家族で,25~44歳の母親である.インターネット調査は,1,2次調査から構成される.1次調査では,母親の育児行動,体型への関心,子どもの食行動等に関する調査であり,量的,質的評価により実施する.2次調査は,1次調査の調査対象者の中から食事調査を希望する者を抽出し,実施する。食事調査は,任意の1週間のうちで,非連続の3日間(うち休日1日)に飲食したものすべてを携帯電話の写真機能に撮影しWEB上にアップするものである.希望者に対して,食事の分析結果をフィードバックし,改善策を提案する。
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