研究概要 |
研究課題「理科に対する学習意欲を向上させるマイクロスケール実験教材の開発と改良」に関する本年度の研究実績は,下記の通りである。 1.マイクロスケール実験関係の情報を,インターネットの検索エンジンや,国内外の化学および化学教育関係の雑誌を利用して入手した.加えて,日本理科教育学会全国大会や日本化学会春季年会に参加して,研究の動向の把握に努めた. 2.中学校第1分野で取り扱われる「密度測定」のマイクロスケール実験教材に関して検討した.試料として,水,エタノールおよびそれらの水溶液などを用い,従来の実験よりも少量,簡便かつ迅速に実行できることを明らかにした. 3.高校化学で取り扱うことのできる「電離・溶解平衡」のマイクロスケール実験教材に関して検討し,改良を試みた. 4.高校化学・生物で取り扱うことのできる「酵素反応」のマイクロスケール実験教材に関して検討し,改良を試みた. 5.神戸女学院大学にて,在学生を対象にアドバンストコースの授業(特別講義)を行い,普及活動に努めた. 6.神戸女学院大学にて,高校理科教員を対象にマイクロスケール実験の実験講座を開催し(2011年8月),普及活動に努めた, 7.神戸女学院大学にて,高校生を対象にマイクロスケール実験の授業実践を実施し(2011年11月),普及活動に努めた. 8.日本理科教育学会全国大会,同近畿支部大会,日本物理教育学会年会,日本化学会年会等に参加して,研究成果を発表した.加えて,学会参加者とマイクロスケール実験に関して討議し,情報交換を行った.
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