研究概要 |
アフリカ・アジア地城において開発途上国への支援・協力活動で日本が当事国や国際的に期待されている日本が得意とする分野は基礎教育や理数科教育である。このよう状況の中でJICAを始め様々な機関,NGOがその教育の内容についての改善をプロジェクト活動で実現しようとしている。しかし,その活動量に比べその効果への評価の活動量が十分とは言えないのが現状であろう。特教育は本質的で基本的な援助・支援活動であり,地味であるのでその効果が顕蓍に見えにくいところがある。しかし,良い支援活動を強化し,展開するするためには研修会等の成果がどのように教充の現場に波及・浸透しているのかを見定める必要がある。この研究はにのために現地で実施した研修会活動の結果がどのように各学校現場で現れているのかを明らかにしようとしている。この年度の研究実施計画に沿って21年度は現は(ドンカムサンTTS,バンクンTTCそしてルアンナムタTTS等)での調査(調査期間:2008年9月~2009年3月)結果を整理・検討した。実施調査は 1)TTSとTTCにおける教員と生徒に対して行ったアンケート調査 2)また,同様の対象へのインタビュー 3)校長へのインタビュー 4)教材等の成果物の調査 5)授業観察等である。これ等の内容のデータを紙の媒体からパソコンに入力する作業を行った。更に,各調査項目とアンケート項目の表や図の作成をほぼ終了したところである。又,現地で撮影した写真記録の整理も行った。この調査はプロジェクト直後に行ったものでなく、以上SMATTプロジェクトから1年以上経過した後で実施されたものである。様々なプロジェクトの中でも教育関係の場合,直後の調査では結果が現れやすいが,時間の経過とともに効果が見えにくくなる。このことを考慮して時間経過をかれて得た調査結果が今回得られたものである。逆にあまりにも時間を経過した後の調査データは研修後の様々なプロジェクト以外の効果が反映してくる可能性がある。今回の調査時期はその点をみながら決めた。但し,3年近く経過した結果も見たいので今後の調査も予定している。今回整理した一部は日本教育実践学会や国際理数と技術教育学会で発表した。
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