折り紙は我が国の伝統文化の一つであり、子供の頃に誰でも折り紙に触れているはずである。その折り紙の科学的な研究が現在、世界中で活発に行われている。本研究では、学校教育における図形・幾何教育の観点から、最近の折り紙研究の成果を紹介しつつ、折り紙を科学的・数学的にとらえる視点に立った折り紙教材の開発を行うものである。 この研究は以下のようなことを広く小学生・中学生・高校生、さらには大学生へと広めるための教材開発を目的としている。 (1)折り紙が現在の科学技術の中でどのように活用されているのか。 (2)折り紙作図とは何か。折り紙作図は定規とコンパスによる作図とどこが違うのか。 (3)折り紙作図でどんな図形が作図できるのか。 また、折り紙作図をよりよく理解してもらうために、コンピュータ上で折り紙作図のシミュレーションソフトウェアの開発もあわせて行う。
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