研究最終年に当たる今年は、実践に裏付けされた教材及び指導法をまとめ、正規の授業で展開できるカリキュラムとして整理することである。カリキュラムは共通教科情報科の必修科目や選択科目での事例、専門科目情報科での事例として提案された。教材開発の一つの成果として、StarLogoの日本語化を行った。また、最終年度の研究目標として、分散処理的な考え方を習得する過程を思考プロトコルとして収集し、分析することを試みた。 (1)学習環境の改善 (1)StarLogoの日本語化:プログラム命令の日本語化は一般化を欠く恐れがあるため避けた。一方、メニュー画面の日本語化は指導上好ましいと判断し、オープンソースのStarLogoの日本語化を行った。授業で利用しその有効性が確認できた。 (2)Webを利用した遠隔学習環境を構築し、本授業を初めて実施する教員によって、利用し、有効性を確認した。 (2)思考過程の分析:分散処理的な考えを明示的に求められるプログラムを作成する過程を思考プロトコルとして収集し、学習者の履歴を分析する。 (3)指導資料の公開:さまざまな授業実践を通して収集・整理した授業資料をWeb上に載せて、利用者への普及を図る。
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