研究概要 |
・生命尊重の心や態度を育成し、生命の尊厳を実感させる生物教育の在り方と新学習指導要領に示された生命尊重の指導の体系を明らかにした。 ・小学校、中学校、高等学校、及び大学においてドライラボ(dry labratory)を取り入れた解剖実習の授業プログラムを開発し実践研究を行った。適切な手順を踏みドライラボを取り入れた解剖実習は、生命の尊さを実感し、生命尊重の心や態度を育成するのに効果があることが明らかになった。また、教員研修においてもドライラボを取り入れることは効果的であることが明らかになった。 ・学校で愛着を持って継続飼育することによる教育的効果を整理し、幼児期から高等学校までの動物飼育体験活動の指導計画を作成するとともに実践研究を行った。中学校での稚ウニの継続飼育は生徒の生命観に影響を与えた。 ・小・中学校において道徳と理科を関連させて生命尊重を学ぶための指導事例を作成し、実践研究を行った。その結果、理科の授業と道徳の授業との連携を図り、しかもその授業を連続的に展開することが、理科の学習と道徳の学習の双方にとって効果があることが明らかになった。 ・看護の専門家を目指す学生を対象にした「魚の解剖」を実践し、看護教育の基礎科目として動物の解剖を位置づけ、専門科目につながる効果的な看護教育カリキュラムを編成することの必要性を提案した。 ・復刊「自然の観察」の生命尊重の指導の観点からの整理,生命尊重の指導をより充実させるための指導法と教員研修の進め方を提案した。
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