研究概要 |
20年度においては,森林・木質利用に関する統計データ,科学的データに関する学術情報を収集し,その分析を進めた。とくに,林野庁をはじめとする政府,自治体が作成した普及・啓発用の刊行物などを収集し,取り上けらる内容,表現にいて検討した。また,関連する教科の学習指導要領から森林,木材利用に関する内容を抽出し,幼児段階から高等学校までの段階において,どのような教育内容が取旦扱われているかについて検討を試みた。 また韓国,ニュージランドの森林,木質教育の現状について調査し,韓国においては社会教育としての韓国の現状を視察,ニュージランドにあっては,ニュージーランドにおける森林教育め教科書,資料の検討を行った。 さらに,現在,我が国で推進されている森林環境教育や最近注目されている木育の現状について調査を行い,それぞれの目標,目的,教育内容や実践内容の琵較検討を行った。とくに,木育の先進的な取り組みを準姿筍替野厩および日本木材総合情報センター,北海道,岐阜,熊本などの事例についご調査し,それぞれの特徴について検討した。 これらの成果をもとに,木質の利用に向けた教育の目標について階を4段階に分け,学習内容の標準に関する原案を作成した,またそれらの原案にもとづき,各段階における典型的な教秘の開発や教育課程の編成についての検討を行った。また,それらの原案については,日本木材学会,日本産業技術教育学会など,関連する学会の専門家に対し意見をうかがい,その回答を集約している。
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