研究概要 |
本研究では、モータの回転原理が見え、かつ、環境にやさしいペットボトルに組み込む形で、界磁磁石と回転する電機子磁石を「手づくり磁石」で作成し、これをペットボトルに組み込む「ペットボトルモータ」を開発する。このような理科教育・技術教育と環境教育を融合させる様な、燃料電池駆動「ペットボトルモータ」エンジンカー教材を教育現場での実践をふまえて開発するのが本研究の目的である。 I 「手づくり磁石」の開発と理科教育・技術教育での実践 「手づくり磁石」には、2種類の磁石がある。1種類は、一度磁化すると永久磁石となる磁石であり、もう1種類は、エナメル線を巻くと電磁石になる「一時磁石」である。本年度は,この磁石を工学的観点から解析する基礎的研究も行ない英文論文に掲載した.一方,実践では,子供の見ている前で,磁化できる装置を完成し,オーストラリア・メルボルン市の日本語学校の補修授業で実践し,その有効性を評価した. II 磁石も手づくり「ペットボトルモータ」の開発と理科教育・技術教育での実践 「手づくり磁石」を応用した「ペットボトルモータ」教材は,電気領域を担当する江口啓と行った.磁石を子供たちに作らせ,その磁極を子供たちに磁化させ,その磁化方向により,クリップモータの回転が異なる知見を発見し,産業技術教育学会で発表した.これらに関し,子どもの物作りに関する適時性の研究も同時に行った.
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