研究概要 |
21年度の研究では,平成20年度の「水」「簡単な機械」「音」に加えて,「空気」と「密度」など幼年期の科学活動教材を開発し,幼稚園年長児及び小学校低学年児を対象に科学活動を行って,それぞれの発達段階に応じた実践モデルについて考察した。また,教師向け講習会として幼稚園及び小学校教員を対象に,「幼年期の豊かな科学的探究を育む教材と実践」という題目で研修会を開催しワークショップを行うことで,本研究の成果である教材の普及を図った。また,自然あふれる環境で先進的な保育を行っている玄海ゆりの樹幼稚園への訪問調査を行い,当該園の園長と意見交換を行った。 研究成果に関しては,国内では,日本乳幼児教育学会(川村学園女子大学)において研究代表者が主催する自主シンポジウム「幼児期に経験しておきたい科学を考える : 探究心を育む保育実践とは」を開催し,2名の科研メンバーが研究成果を報告した。海外では,フィリピン大学ディリマン校で行われたPECERA(環太平洋乳幼児教育学会)第10回大会で3名が発表を行った。また,アングリア・ラスキン大学で行われた「第2回21世紀の幼児教育カリキュラム・政策・哲学国際会議」においても成果発表を行った。論文に関しては,昨年に引き続きAsia-Pacific Journal of Research in Early Childhood Education(査読あり)等に論文が掲載された。
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