「高専数学教育における標準的なスタンダードの策定の研究」を目的とし、次の研究を行った。 1.基礎数学の内容についての研究; 高専数学1学年で行うのに適切な数学項目の分類と、学習のねらいを明確にし、さらに学習配列についても研究した。担当グループによりテキストを作成し、「ドリルと演習基礎数学」として出版した(電気書院) 2.微分積分学の内容についての研究; 微分積分学(高専第2学年および第3学年)の内容について、適切な数学項目と各項毎の学習のねらいを明確にし、学習する順序・配列についても研究した。 3.諸外国における数学教育状況について調査した(シリア、トルコ、マレーシア)。 4.シリア・ダマスカス大学にて「日本における技術者育成のための数学」について講演し、 数学教育についての情報交換を行った。 5.数学教育における「幾何学論証」の研究として、初等幾何学の研究を行い、学会にて発表した。 6.数学教育における新しい内容開発について研究し、日本数学教育学会編「数学教育ハンドブック」第7章を執筆した(平成22年に出版予定)
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