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2008 年度 実績報告書

「君天型体験学習」の全国展開実施方法の開発と教育効果の分析

研究課題

研究課題/領域番号 20500796
研究機関国立天文台

研究代表者

室井 恭子  国立天文台, 天文情報センター, 広報普及員 (20465925)

研究分担者 縣 秀彦  国立天文台, 天文情報センター, 准教授 (30321582)
浮田 信治  国立天文台, ALMA推進室, 准教授 (20184989)
福島 英雄  国立天文台, 天文情報センター, 研究技師 (80280569)
古荘 玲子  国立天文台, 天文データセンター, 研究員 (70373040)
キーワード天文教育 / 科学教育 / 科学教育カリキュラム
研究概要

本年度は、2009年3月20日〜22日にかけて郡山市ふれあい科学館を会場に、君天型体験学習「出前君天」をおこなった。高校生の指導には、地元東北大学の学生3名と国立天文台の君天スタッフを経験した大学院生3名が担当し(初めてスタッフをする学生のサポートと指導もおこなった)、国立天文台の研究者もサポートにあたった。なお参加した高校生は9名で、4人と5人の班に分かれて研究活動をおこなった。
その結果、天文関連の書籍を集めた君天文庫と解析用のパソコンと画像解析ソフト、観測用の望遠鏡、そして指導スタッフがいれば研究施設でなくても実施でき、今後、他の地域や施設でおこなうときに参考となる意義ある研究事例となった。特に、多くの科学館が設備として持っているであろう口径15cmクラスの小口径の望遠鏡でも、天文学の研究にチャレンジすることができる観測システムを用意することができ、高校生が研究をおこなうに十分な質と量のデータを得ることができるという確認ができた。
また、参加者9人中7人が地元福島の高校生であり、開催数日後に電話で1人、また2週間後には科学館に直接、研究方法の相談をしに尋ねて来た高校生が2人いた。高校生が気軽に再び訪れることはこれまでは距離的に難しく、地域開催ならではの特徴であり、「科学館と高校生がより密接につながることにより、継続的な活動の支援を目指す」本研究の特色が活かされた例だと言える。また、君天で経験した研究はデータさえあれば、高校生の学校や自宅でも解析ができると予想されるが、参加者への事後アンケートでは、9人中8人ができると思うと回答している。今後は、それに対応する地域での支援体制作りと君天型体験学習を継続しておこなうための体制作りの強化を課題としている。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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