研究課題/領域番号 |
20500802
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
中西 良文 三重大学, 教育学部, 准教授 (70351228)
|
研究分担者 |
高垣 マユミ 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (50350567)
田爪 宏二 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (20310865)
|
キーワード | 方略 / 自己効力感 / 興味 / 利用価値 / 認知的葛藤 / 概念変化 / 小学校算数 / 暖かい概念変化 |
研究概要 |
本年度は、最終年度であるため、学習と動機づけを促進する教授方略の開発に関して、実際に授業での実践を行う研究を進めた。具体的には、実際の教室場面において、数回の授業を通しての変化を検討する検討を行った。まず、その予備的な検討として、大学生を対象として、教授法の違いが学習者の動機づけの特徴の違いと学習方略の特徴の違いについて、どのような影響を与えているかについて検討を行った。その結果、協同での問題解決を伴う学習によって、動機づけも学習方略も改善することが見いだされた。 続いて、小学生を対象として実際の授業場面における実践研究を行った。ここでは、これまでの検討によって重要であると考えられたいくつかの動機づけ要因を取り上げ、それらを高めるために重要であると考えられる「働きかけ」を含めながら、同時に学習を促進する働きかけを行った。具体的には、「暖かい概念変化」という観点から、「認知的なズレ」や「協同での問題解決」などの働きかけを用い、動機づけ要因としての「自己効力感」や「課題価値」を高めるとともに、適切な概念の獲得を促し、その結果、望ましい方向への変化が生じたことが見いだされた。
|