• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

エデュテインメント性を有する数学教材用の折り紙及び幾何学モデルの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500803
研究機関京都大学

研究代表者

杉山 文子  京都大学, 工学研究科, 助教 (80162907)

研究分担者 野島 武敏  東京工業大学, イノベーション研究推進体, 特任教授 (40026258)
キーワード数学教育 / 折り紙 / エデュテインメント性 / 工学 / 螺旋 / 折り畳み / 教材開発
研究概要

昨今の子供たちの数学ばなれの問題を解決する手立てを考えることは目下の急務の一つであると考え、魅力ある算数・数学用教材の開発に取り組んだ。応募者らは数理に基づく工学用の折り紙モデルや動植物の形態を模擬した折り紙モデルを数多く開発し、これらの研究で定式化した折りたたみの基礎理論とこれに基づき設計された膨大なモデルの蓄積を基本に、エデュテインメント性に富む折り紙教材を開発した。具体例としては、螺旋型の折り畳みモデルがあげられる。定式化された角度の関係式を満たすように角度を自由に選択することで折り畳み帽子、フラワーポット、花などができる。幼稚園の先生を対象に講演会、および実技を行ったところ、面白い、簡単なものについては子供たちと一緒に作りたいなどの意見が寄せられた。また、新潟県の自然科学館で春休みのイベントとして折紙と工学をメインテーマとする展示会開催の依頼があった。巨大円形膜の巻き取りや折り畳み円筒の進展収縮に興味を示す子供が多く、魅力ある教材として広めていくのに十分な手ごたえを得た。さらに、数学教育学会でソーラーセールや宇宙構造物に利用できる巨大円形膜の折り畳みや朝顔の折り畳みに関する発表したところ、中学、高校の現場の先生や大学の教育学部の先生から、大いに期待できる題材だ、作り方をぜひ教えてほしいという声が寄せられた。所期の目的である「面白くて驚きを与えられるような」教材開発については十分手ごたえが得られたと、考える。さらに、開発を進め、普及を図ることで、数学の面白さを広める強力な教材となることを確信している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] エデュテインメント性を有する教育用数理折紙モデルの提案2009

    • 著者名/発表者名
      杉山文子
    • 学会等名
      数学教育学会
    • 発表場所
      東京大学・駒場キャンパス
    • 年月日
      2009-03-27
  • [学会発表] 黄金角・黄金比と折り紙2009

    • 著者名/発表者名
      野島武敏
    • 学会等名
      日本応用数理学会春季大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-03-07
  • [学会発表] 周期的凹凸を設けたシートを用いた3次元構造折紙モデル及び教育用数理モデルの開発2008

    • 著者名/発表者名
      杉山文子
    • 学会等名
      日本機械学会分科会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2008-11-18
  • [学会発表] 円形膜の巻取り収納法とその応用(教育用エデュテインメントモデルの製作)2008

    • 著者名/発表者名
      野島武敏
    • 学会等名
      日本応用数理学会2008年度年会
    • 発表場所
      東京大学・柏キャンパス
    • 年月日
      2008-09-17
  • [学会発表] 周期的凹凸板を用いた3次元構造折紙モデルの開発2008

    • 著者名/発表者名
      杉山文子
    • 学会等名
      日本機械学会Dynamic & Design Conference 2008
    • 発表場所
      慶應義塾大学・日吉キャンパス
    • 年月日
      2008-09-03
  • [学会発表] 変形型アルキメデス螺旋状折線を用いた薄い円形膜の巻取り収納法の一般化2008

    • 著者名/発表者名
      野島武敏
    • 学会等名
      日本機械学会Dynamic & Design Conference 2008
    • 発表場所
      慶應義塾大学・日吉キャンパス
    • 年月日
      2008-09-03

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi