本研究は、平成21年度において、(1)ワンセグリセンダーによる実機実験(2)コンテンツ制作における音声品質の検証(3)コンテンツ制作における静止画、動画の取り扱い実験(4)研究成果の公開セミナーを実施した。(1)においては、本研究に実機を提供しているFUJITSU社と昨年度に購入した実機「スポットキャスト」(1セグ配信機器)を使っての送受信実験を行ない、電波の到達距離から見た利用シーンの研究を行なった。(2)においては、教育コンテンツとして音声品質が重要であるとし、様々な機種による録音により最適な機材選定を行なった。また(3)においては、1/3セグの端末でも視聴に耐えうるような静止画、動画の品質について考察を行なった。 これらの成果を「科研費セミナー第2回モバイル教育の技術的基盤」というタイトルで、平成22年2月2日富士通本社(汐留)カンファレンスルームにて開催し、80名の参加者を得た。参加者は、大学関係者、メディア、教育コンテンツ制作関係者、学生など幅広い層であった。 平成22年度は本研究の最終年として、インターネットと1/3セグ放送を利用したハイブリッド型教育システムの全体構想をまとめるべく、運営のスキームについて、さらに研究を深めたい
|